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関東農政局長 伊藤健一
関東農政局では平成16年度から埼玉県春日部市で、水田が持つ都市の温暖化を緩和する機能を定量的に調べていて、ちょうど3年目になります。中間的なとりまとめができましたのでフォーラムを開催し、水田の持ついろいろな働きについて考えていただきたいと思っています。
いま、日本の食料自給率は約40%です。これを100%にできるかといえば、残念ながらなかなか難しい話です。私たちが食生活を改めず現状を賄うためには、1人あたり1300u(約400坪)の農地が必要です。ところが、日本の農地をみると、1人あたり370uしか持っていない計算になります。それだけでは当然足りませんので、外国の農地を使わせてもらってやっと維持できているわけです。1人の日本人が約900uの農地を外国で使わせてもらっている計算ですから、国内の農地を3階建てくらいにしないと自給率100%は実現できないわけです。
農地がいかに大事で、いかに貴重なものかをぜひ理解していただきたいと思います。
国民1人あたりの農地370uのうち、200uが水田です。しかし、いまは米の消費量が減っているために生産調整をしなければならないということで、130uしか作付けできません。残りの70uではほかの作物をつくるわけで、米だけは何とか自給できている状況です。
このように、水田は米、あるいは転作作物を供給する大変重要な役割を持っています。同時に今日のテーマであるいろんな機能も持っています。そのなかで、今日は、都市の温暖化を緩和する機能に重点を置いていろいろなご意見をいただく場です。
水田が、日本においては大変に貴重であること、たくさんの機能を果たしていることを踏まえて考えていただきたいと思います。そして、できれば食料自給率の問題やみなさんの食生活のあり方についても、このフォーラムをきっかけに考えていただければ大変ありがたいと思います。
最後に、フォーラム開催にあたりご協力をいただきましたみなさまに感謝を申し上げます。
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