クローズアップ

女子高生発案のスープ商品化

[2014/05]



ミルクたっぷりのスープは根菜のツブツブ感が楽しい。野菜をしっかり食べていることを実感できる

 

レシピを考案した渡邉春香さん

「牛乳月間」に販売  寄居町のアグリン館

 女子高校生が発案したミルクスープが寄居町の農産物加工施設「里の駅アグリン館」で販売されている。現在はトライアル販売で、6月の「牛乳月間」に本格販売を始める。これは、県牛乳普及協会(島村功作会長理事)が生産者団体などへ呼びかけて実現した取り組み。高校生、生産者、地域のレストランが連携する商品化プロジェクトに関係者も熱い視線を送る。

 県立伊奈学園総合高校3年の渡邉春香さんが考案した牛乳料理が、寄居町折原の農産物加工施設「里の駅アグリン館」で販売されている。商品化のきっかけは、県牛乳普及協会(島村功作会長理事)が開催した料理コンクール。渡邉さんは県大会に出場して優良賞を受賞した。

 同協会が呼びかけて受賞作品を商品化するのは4度目。寄居町を含む大里地方には酪農家が多いことから、6月の牛乳月間に合わせて商品化を準備している。現在はトライアル販売で、土・日曜日を中心に不定期に提供している。本格販売は6月1日の「牛乳の日」。

 渡邉さんが発案したのは根菜のゴボウとニンジンをベースに玉ねぎ、ベーコンを加えたミルクスープ。ミキサーにかけた根菜は濾さずにツブツブ感を残した。「野菜を食べていることをしっかり感じられるように工夫しました」と渡邉さん。

 料理が好きで、特に新しいレシピを考えるのが楽しいとか。外食した際にヒントを掴むことが多く、どう作るのか、こうしたらもっと美味しくなりそうなどと考えては自分なりの工夫を加えて試作している。

「美味しいと言われるのが何よりも嬉しい。商品化の話を聞いた時には驚きましたが、ミルクスープは何度も試作した末にたどり着いた納得の一品。たくさんの方に美味しいと喜んでもらえたら幸せです」

寄居産の魅力発信  本格販売へ特別企画

 アグリン館は寄居産にこだわって商品化を進める。渡邉さんの作品を選んだことについて、同館の黒瀬秀明さんはこう話す。

「ゴボウとニンジン、玉ねぎも寄居産が使えて店のコンセプトに合致すること。そして、何よりも美味しいことが決め手になりました。食事時は混み合うので、手順が少なく短時間で調理できることもポイントでした」

 トライアル販売を始めて2週間あまり。これと言ってPRしているわけではないが、売れ行きは上々とか。味も好評で、黒瀬さんは手応えを感じ始めた。

 同館は寄居産のアンテナショップでもあり、地元の農産物を味わう場として期待を背負っている。オープンから1年、黒瀬さんらは地元産の魅力を引き出そうと新しいメニューの開発に挑み続けてきた。

「この調子なら年間メニューになるかもしれません。トライアル期間中にお客さまの声を聞きながらさらに味を工夫して、6月の本格販売に備えたい。牛乳月間には特別企画を用意して盛り上げます」

 スープはカップに入って200円(税込み)。本格販売を楽しみにしている渡邉さんは期待を込めてこう言う。
「最初の一口。まずは牛乳の風味が広がり、その後にほんのりとゴボウの香りと味が楽しめます。ぜひ味わってください」

 問い合わせは、同館(電話048・577・3743)へ。