平成22年度
身近な環境と未来のエコ あんなこと、こんなこと。
小学生が身近な環境問題を調べて新聞をつくる「ジュニア・エコタイムス」。 「身近な環境と未来のエコ あんなこと、こんなこと」をテーマに作品を募集したところ、1800点以上の作品が集まりました。調べたり、話を聞いたり、写真を撮ったりと2000以上の小学生が参加しました。ちびっ子記者の力作をご覧ください。
※発表は順不同、作者名は敬称略
埼玉県知事賞
上尾市立大石北小学校
浪江龍太郎(6年)

■作品評
生物多様性という難しいテーマを、希少生物ではなく学校のプールのヤゴという身近な生き物の観察を通じて記事に仕立てているところがすばらしい。イラストなども大変美しく、大変読みやすい紙面構成となっています。

■コメント
プール調査でミジンコやマツモムシを発見しました。そこで、鴨川沿いの他の学校も調査してみたらと考えました。プール生物多様性は外の世界とのつながりがありました。この受賞はやればできると自信になりました。
埼玉県教育長賞
熊谷市立江南北小学校
舟橋奈桜(4年)

■作品評
近隣の川の水の性質を調べ、地元に生育するホタルを守るためにどんなことが必要なのかを環境の視点でまとめた素晴らしい作品です。エコ活動を通じ、ホタルの光を未来へつなごうという熱意を感じます。

■コメント
私は、小さいころから毎年ホタルを見ています。素晴らしい賞をいただくことができて本当にうれしいです。これからもずっとホタルが見られるよう、環境を守っていきたいと思います。
エコ計画賞
久喜市立太田小学校
藤本梨央(5年)

■作品評
地方ごとに異なったリサイクル方法や全国のリサイクル率など、スッキリとしたレイアウトでよくまとめられています。学内でもリサイクルを呼びかけるポスターを作成して、身近でできるエコ活動の大切さを訴えています。

■コメント
今回、環境新聞を書いて「エコ計画賞」がもらえ大変うれしいです。エコにみんなが関心をもち、エコが当たり前になっていけばいいなと思います。私はこれからもエコに関する小さなことにも目を向け、気づけるようになりたいと思います。

埼玉新聞社賞
春日部市立幸松小学校
唐木映里花(4年)・唐木秀徳(3年)

■作品評
雄大に流れる古利根川を歌った母校の校歌を呼び水に、その水質の浄化に挑もうという子供たちの心意気に拍手。一朝一夕にはいかない課題ですが、気持ちと行動を持続してくれることを祈ります。

■コメント
私たちは埼玉新聞社賞をいただいてとてもうれしいです。学校の校歌にあります古利根川のよごれを毎月1回計測しています。観察会の記録を見守りながら、生活の中で水を考えて使い、わが家のエコの実行を続けたいと思います。

優秀賞
■上尾市立大谷小学校
隈元 凪(2年)


■作品評
  温暖化問題と乗り物の関係を新聞にしたユニークな視点と自由な発想が評価されました。大好きな鉄道と、バスや飛行機が排出する温室効果ガスの量を調べて比較するなど低学年とは思えない鋭い視点が光りました。
■越谷市立東越谷小学校
松下凌大(2年)


■作品評
  省エネルギーをテーマにした新聞です。「お父さん」が働くホテルを取材して、省エネの取り組みを考えました。電灯を1本毎に消せるように工夫されている職場をみて、記者が努力に気づくようすが新聞から伝わってきます。
■草加市立清門小学校
岩井麦夏(5年)


■作品評
  かつてあった小さな池「清門の池」を復活させる取り組みを新聞にまとめました。5カ月間の努力の末に、記者自信が生物や植物も再生させたいと願うようになります。生態系への思いが育つようすが伝わる力作です。
■幸手市立幸手小学校
荒木奈々子(6年)


■作品評
  水がどこから来るのかに疑問を持ち、川と暮らしの関わりに気づきました。自宅近くを流れているのでしょうか、中川へ出かけて調べ、「おばあちゃん」に話を聞いて水を汚さない暮らしの知恵も紹介しています。
■川口市立戸塚南小学校
坂井天翠(6年)


■作品評
  計測器を使って自宅で使用している電力量を調べ、無駄を見つけて改善に取り組んだ意欲的な作品です。ガスや水道の使用量にも着目して、誰にでもできるエコ対策を提案しています。エコの実践が高く評価されました。



身近な現状を取材して捉え、記事にしたうえで改善への提言を入れるしっかりとした構成の新聞が多くみられました。また、レイアウトや色遣いが工夫された作品がやはり目を引きました。環境に関する難しい用語が使われている作品が多くありましたが、読者を意識した書きっぷりも新聞では大切です。ジュニアエコタイムスならば、難しい用語には説明があってもいいでしょう(脚注)。「未来のエコ」についてあまり記事になっていなかったのは残念でした。夢のある未来の世界を描く新聞があってもよかったですね。

さいたま市立岩槻小学校教諭
吉岡貴和


実際に、身近な地域の観察や調査を行い、実物や本物を直接見たり触れたりして、それに基づいた表現をしたことで、環境について具体的、実感的にとらえることができていた作品が多かった。
埼玉大学教育学部附属小学校教諭
細村一彦
 
環境学習助成金を有効に使っていただきました。
上位4賞(大賞、埼玉県教育長賞、エコ計画賞、埼玉新聞社賞)の受賞校には、協賛スポンサーである株式会社エコ計画から総額250万円に上る環境教育に関する助成金が贈られました。この助成金は今年度も同様に受賞4校に贈られます。
 
観察機器や井戸水活用のポンプなど導入
■上尾市立上尾小学校

 21年度の大賞(埼玉県知事賞)受賞校、上尾市立上尾小学校は、昔懐かしい井戸水を汲み上げる手押しポンプや、校内に整備されたビオトープを活用するための観察機器などを支援を受けて整備しました。
 このほか、プランターや灌水設備を導入して、直射日光を遮り省エネを進める「緑のカーテン」づくりにも取り組みました。環境と暮らしが深く結びついていることに気づく絶好の機会になったようです。
 
オタマジャクシ池を再生、児童に人気
■寄居町立男衾小学校

 エコ計画賞の昨年度受賞校・寄居町立男衾小学校は、環境学習の助成制度を活用して「オタマジャクシ池」を整備しました。太陽光発電パネルを設置して、噴水などの水循環装置を備えています。
 この池は古くからあったものを再整備したもので、春なるとたくさんのオタマジャクシが「湧く」ことから、いつの間にかこう呼ばれるようになったそうです。「総合学習」などで観察を続け、結果を新聞などにまとめて発表しています。